サガン鳥栖小菊昭雄監督(50)が、来季以降の1年半も続投することが29日、分かった。近日中に正式発表される。
来年2月に開幕する約4カ月間の特別大会「J2・J3百年構想リーグ」と、秋春制移行の「26-27年シーズン」を合わせた1年半を改めて指揮し、J1復帰を目指す。
C大阪から鳥栖の監督に転身した今季、通算16勝10分け12敗で8位に終わったものの、7月に一時は最高4位まで浮上。10月中旬にはJ1昇格プレーオフ圏内の6位につけた。
残り5試合で未勝利という勝負どころで力尽きたが、小菊監督が築いた攻守にアグレッシブで、最後まで走りきるチームの土台は、来季以降へ期待を持たせた。
J1を戦った昨季の主力は、FWマルセロ・ヒアンをレンタルでFC東京に手放すなど多くを失い、逆に小菊監督の指導力、育成力に頼らざるを得なかった。
ユース所属の18歳FW新川志音は5得点を挙げ、U-22日本代表にも飛び級で選出された。ユースから昇格1年目の19歳FW鈴木大馳も2得点。小川大空、井上太聖の両DFは全試合に出場し、小菊監督の人脈で再獲得したMF西川潤は覚醒し、試合数(35)も得点数(6)もキャリアハイ。MF新井晴樹も全試合に出場し、まったく別のチームへ変貌を遂げた。
一方でクラブの外国籍選手の補強は、ことごとく失敗。けがの影響があったとはいえ、新たに獲得したFWジョーは6試合無得点、FWクリスティアーノは出場なし。夏に獲得したガーナ人FWに至っては、国際サッカー連盟(FIFA)の規定で鳥栖では出場できない可能性があり、すぐに契約解除となった。
主力日本人選手が女性関係の不祥事で、開幕前に契約解除という前代未聞の逆風もあった。
今後もチーム編成で苦戦することは予想されるが、小菊監督の指導力とクラブの援護態勢がかみ合えば、今季途中で見せた上位進出の再現は不可能ではない。改めて鳥栖のクラブ力が問われる1年半になる。
◆小菊昭雄(こぎく・あきお)1975年(昭50)7月7日、神戸市生まれ。滝川二、愛知学院大を経て、98年C大阪下部組織の指導者に。スカウト時代の06年に当時高2の香川真司を入団させ、その後は主にトップチームでコーチ。21年8月に監督昇格、同年と22年ルヴァン杯連続準優勝。J1通算47勝29分け43敗。25年J2鳥栖監督へ。179センチ、70キロ。家族は夫人と1男。



