カターレ富山が大逆転でJ2残留を勝ち取った。ブラウブリッツ秋田に4-1で大勝。昨年度の全国高校サッカー選手権大会で活躍した流通経大柏(千葉)出身のルーキーのMF亀田歩夢(18)が試合終了間際に劇的なゴールを決め、同勝ち点のロアッソ熊本を得失点差で上回った。
大仕事をやってのけた18歳は「自分は点を決めるのが特長で、こういう舞台で最後点を決められたのは自分としてもチームとしてもよかった」と安堵(あんど)した。
今季出場わずか9試合。Jリーグ初ゴールがチームの来季を決定づける重要な得点に。「まだまだサッカー人生は長いと思うのでこの大舞台で点を決めたのは必ず自信になる。これからのサッカー人生にこのゴールで自信がついたことで上に行けるように頑張りたい」と誓った。
まさに奇跡の残留劇だった。試合前、勝ち点34、得失点差マイナス18だった18位の富山は、勝ち点36、得失点差マイナス16の17位の熊本を逆転するには、秋田戦に勝利した上で、熊本が引き分け以下に終わる必要があった。
熊本が引き分けた場合、得失点差を考えると2点差勝利で並ぶが、総得点で富山が大きく下回っており、実質的に3点差以上での勝利がマストだった。
試合は前半は0-0で折り返すと、後半8分にFW古川真人のPKで先制。さらに同15分のMF布施谷翔が加点したが、同26分に失点し、1点リードで終盤を迎えた。あと2点が必要な状況。誰も諦めていなかった。同44分、途中出場の亀田が右サイドをえぐってクロスを上げると相手GKがはじき、こぼれ球をMF椎名伸志が見事なボレーで突き刺し3点目。勢いに乗ると同追加タイム3分に亀田が左サイドから武器のドリブルで運びペナルティーエリア内に進入。得意なカットインからゴール右に内巻きのゴラッソをたたき込んで3点差とし、4-1で勝利をつかんだ。
熊本はヴァンフォーレ甲府とスコアレスドローで終わり、勝ち点37で並んだが、富山が得失点差でわずか1上回った。
1年でのJ3降格が現実味を帯びていた。10月26日の第34節で、レノファ山口に敗れ、次節にも降格決定の可能性が浮上。第35節は最下位の愛媛FCにまさかの引き分け、この時点で残留圏内との勝ち点差は7だった。第36節でサガン鳥栖に勝ち、続く第37節は後半追加タイム5分の決勝点でヴァンフォーレ甲府に劇的勝利を収めた。迎えた最終節。ドラマチックな展開で、3連勝を飾り、J2残留を成し遂げた。
亀田は「本当にサポーターの方には感謝しかない。信じて応援してもらったのは簡単なことではないので、感謝しか言葉に出ないです」と思いを伝えた。



