今年1月に現役引退を発表していた元日本代表FW柿谷曜一朗(35)が、古巣C大阪の本拠地で「真剣勝負」を前提に、引退試合に臨んだ。大阪ダービーをイメージした「大阪ピンク(=C大阪)」と「大阪ブルー(=G大阪)」の豪華メンバー対決。(敬称略)
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柿谷の引退試合は、主催はJリーグとなっているが、実際は柿谷のマネジメント会社「バランスフットボール」が出場者の選定や交渉を行い、山口蛍(長崎)や扇原貴宏(神戸)、昌子源(町田)や家長昭博(川崎F)、香川真司(C大阪)や奥埜博亮(湘南)ら、現役バリバリの選手を多く集めた。
もちろん、既に引退している遠藤保仁(G大阪コーチ)や橋本英郎、大久保嘉人らOBも集結。時代を超えたスターの競演に、2万人以上が集まった観客は酔いしれた。
また、運営など会場での実務は、古巣C大阪のクラブが受け持った。柿谷が真剣勝負を希望したため、90分の試合設定といい、Jリーグ公式戦同様の緊張感、さらにイベントによる華やかさもあった。
宇佐美貴史、一森純(いずれもG大阪)、清武弘嗣(大分)らはけがを抱えており、先発メンバーにこそ名を連ねたが、キックオフ15秒後の1プレーだけで即交代。「柿谷のために」という思いが、逆に伝わってきた。
柿谷はそれらの舞台裏を理解しており、家族や関係各所に心から感謝し、涙を見せる場面もあった。
「何より感謝しないといけないのは、大阪ブルーのみなさん、大阪ブルーを応援しに来た、みなさん」と、G大阪ゆかりの敵軍に言葉を贈り「(同点を懸命に狙いにきた)最後の本田圭佑さんのシュートを見てもらったら、分かるように(相手は)勝ちにきていた。台本のない引退試合。ありがとうございます」と、最後まで頭を下げていた。
【主な出場者のコメント】
◆遠藤保仁 (柿谷は)敵としてはやっかいな選手だった。代表で一緒にプレーした時は頭がいい、やりやすい選手だった。大阪ダービーは日本で一番、盛り上がる試合です。
◆扇原貴宏 できれば(柿谷に)アシストしたかった。今日のチームでは僕は若手の方。本当に楽しかったし、なつかしかった。
◆香川真司 大阪ダービーの大事さは年々、増している。1年で一番大事。それを感じさせてくれるし、欧州から日本に(23年に)帰ってきて、より感じている。来年のダービーは、お互い上の順位でやりたい。
◆キム・ジンヒョン 柿谷はまだまだ天才。今日のメンバーで試合ができてうれしかったし、思ったよりガチすぎて、勝負は負けてはいけないと改めて学んだ。
この日の両軍の登録選手は次の通り。
【大阪ピンク】
FW柿谷曜一朗(35)
GKキム・ジンヒョン(38)
GK丹野研太(39)
DF茂庭照幸(44)
DF藤本康太(39)
DF丸橋祐介(35)
DF酒本憲幸(41)
DF石神直哉(40)
DF山下達也(38)
DF西尾隆矢(24)
MF扇原貴宏(34)
MF喜田陽(25)
MF浜田武(42)
MF乾貴士(37)
MF香川真司(36)
MF清武弘嗣(36)
MF森島寛晃(53)
MF楠神順平(38)
MF奥埜博亮(36)
MF秋山大地(31)
MF山口蛍(35)
FW杉本健勇(35)
FW大久保嘉人(43)
FW中島元彦(26)
FW西沢明訓(49)
【大阪ブルー】
GK東口順昭(39)
GK一森純(34)
GK武田洋平(38)
DF昌子源(33)
DF藤春広輝(37)
DF下平匠(37)
DF岩下敬輔(39)
DF安田理大(37)
DF岸本武流(28)
DF松田陸(34)
MF本田圭佑(39)
MF遠藤保仁(45)
MF小野瀬康介(32)
MF倉田秋(37)
MF阿部浩之(36)
MF今野泰幸(42)
MF大森晃太郎(33)
MF橋本英郎(46)
MF家長昭博(39)
FW宇佐美貴史(33)
FWパトリック(38)



