ジェフユナイテッド市原・千葉が柏レイソルとの千葉ダービーをホームで2-1と制し、2009年シーズン以来のJ1舞台で17年ぶりの勝利を挙げた。後半に津久井匠海(23)とFW石川大地(30)が得点を挙げ、相手の反撃を1点に抑えた。開幕5戦目にして今季初勝利となった。東京は日本代表MF佐藤龍之介(19)の今季初ゴールが飛び出し、横浜に3-0で快勝した。
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千葉が柏へのリベンジとともに新たな一歩を刻んだ。小林監督は「自分たちが成長しているんだという一歩を結果として持ち帰れたのは非常に大きい。この勝利は自分たちに自信を与えてくれます」。安堵(あんど)感が言葉ににじんだ。
1月31日の「ちば銀カップ」で1-2で敗れた。そこで小林監督はひと言「完敗です」。言葉通り、スコア以上にレベル差を感じていた。そこから1カ月後にスコアを逆にしてみせた。
この日も猛攻にさらされた。だが想定内。粘り強く対応し、ゴールを割らせない。するとハーフタイムを挟み、後半3分に津久井が右足ミドルをたたき込み、16分にCKから石川が押し込んだ。プレシーズンの敗北からの学び。前からの圧力で柏の前進を阻み、攻撃の起点となる両ウイングバックを挟み込む制限もかけた。相手の勢いを弱めることを徹底し、自分たちの時間をつくった。すべてが計算通りだった。
2009年11月22日、東京に2-1と勝った。数字にして5949日。今季はJ元年の「オリジナル10」がそろう中、最後に千葉が勝利を挙げた。17年ぶりの白星。副主将のDF高橋は「17年前のことは分からないので(感慨は)ないです」。一方で前身の古河電工時代から続く攻守にアグレッシブに走り、戦う姿勢は普遍。「DNAは受け継いでいるし、そういったサッカーを志向している。それで勝てたのは良かった」。
1986年に日本勢として初めてアジア王者となった。Jリーグ発足以降はオシム監督のもと“走る”“戦う”を進化させた。そして長き不遇のJ2を経て、小林監督のもとで新たな時代を開拓していく。「本当に前向きにやってくれる選手たち。より同じ方向を向いた集団で大きな矢印を出していけるようにしたい」。新生ジェフユナイテッドが始まった。【佐藤隆志】



