横浜史上最年少の16歳0日でプロとなった“神童”MF三井寺眞(みいでら・しん)が、世界への飛躍を誓った。2日の誕生日に契約を結び、一夜明けた3日に横須賀市のクラブ拠点で抱負を語った。今季中のデビューを当面の目標に掲げ、タイトル獲得やイングランド代表MFフィル・フォーデン(25=マンチェスターC)のようなワールドクラスの選手になることを思い描いた。同日にJリーグの追加登録も完了した。

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名は体を表す-。「眞」という名前に偽りはない。才能は本物と見込み、名門横浜が動いた。小原編成マネジャーは「ドリブル、パスを駆使して得点、アシストでスコアを動かせるところが一番の魅力」と話した。物おじしない性格という。三井寺は「もっと頑張っていろいろな歴史を塗り替えていければいい」と未来を大きく思い描いた。

チーム名は体を表す-。青森から中学で単身、FCフォーリクラッセ仙台へ進んだ。「フォーリクラッセ」とはイタリア語で「規格外」の意味を持つ。あの中田英寿が「天才」と称した財前宣之氏(元仙台)が、規格外の選手を育てるべく立ち上げた。そこで手塩にかけられた逸材だ。1月のキャンプから見てきた大島監督は「何より想像力、実戦のテクニックがほかの人と違う」とうなった。

数字は体を表す-。背負う番号は憧れフォーデンと同じ47。推進力あふれるドリブル突破からのシュートやパスを武器とする。その姿はフォーデンさながらだ。「みんなが想像していないことを成し遂げたい。ワクワクさせるようなプレーを見てほしい」と力強い。

16歳0日のプロ契約は04年の東京V森本貴幸、06年のC大阪・柿谷曜一朗、昨年の東京・北原槙に続くJリーグ最年少記録。規定変更により4月1日の15歳364日でも契約を結べたが、誕生日を待った。最初の目標は今季中のデビューとなるが、その先は「ここでタイトルを取って、マリノスを代表する選手になって海外に行ければ」と誓う。

新社会人、晴れて初任給を手にする。何に使いたいですか? と問うと「家族にプレゼントしたいなと思います。まだイメージはできていないんですけど…」。そこは初々しい16歳だった。【佐藤隆志】

◆三井寺眞(みいでら・しん)2010年(平22)4月2日生まれ、青森県弘前市出身。Athletic Club弘前(弘前市立北小学校)-FCフォーリクラッセ仙台(仙台市立田子中学)-横浜F・マリノスユース(第一学院高等学校)。174センチ、65キロ。