磐田ユースはホーム開幕戦で神村学園高(鹿児島)と2-2で引き分け、今季初勝利とはいかなかった。0-0の前半24分、FW服部公紀(17)が先制点。一時は逆転を許すも、後半17分にオウンゴールで同点とした。その後も決定機を作ったが、仕留めきれず。勝ち点1獲得にとどまった。18日の次節は、アウェーで米子北高(鳥取)と対戦する。

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同点のまま後半追加タイムの表示4分が経過。磐田ユース最後の攻撃も相手の守備に阻まれ、終了の笛が鳴った。本拠地ヤマハで、目指した今季初勝利に届かず。選手たちの表情には悔しさが色濃くにじんだ。MF西岡健斗主将(17)は「安間さん(監督)からも『このスタジアムでやるからには絶対に負けは許されない』と言われていた。引き分けは最低ライン。勝ちたかった」と唇をかんだ。

立ち上がりこそ守勢に回ったが、戦前の分析通り「相手の背後」を狙った攻撃で盛り返した。前半24分には西岡のスルーパスから、服部が右足でネットを揺らす。「普段からイメージしていた形。自分の中で完璧な得点だった」。納得の一撃で先制にも成功した。

同38分には、DF伊藤心音(17)も最終ラインの背後を突いてPKを獲得。2-2で迎えた終盤も司令塔の西岡を中心に、狙い通りの形から何度もゴールに迫った。いずれも最後の精度を欠いて結果には結びつかなかったものの、昨年度の全国高校選手権王者を相手に1歩も引かなかった。

3年ぶりに復帰した高校年代最高峰のリーグでは、5日の開幕アウェー大津高(熊本)戦も2-3の惜敗と強豪に善戦する。「チームとして『やれる』という感覚はある」と西岡。服部も「やりたいことはできていると思う。次は自分が勝利に導けるように、決定力の課題と向き合っていきたい」と顔を上げた。

次節は敵地で同じく“復帰組”の米子北と戦う。ここまでに得た一定の手応えを、勝ち点3につなげる。【前田和哉】