J2ベガルタ仙台のアンバサダーで元日本代表MFの岩本輝雄氏(37)が19日、仙台市内でトークショーを行い、自らもプレーした仙台の「J1昇格」「J2初優勝」「天皇杯準決勝進出」を祝った。「51試合で優勝するのは大変なこと」と、ベガルタ戦士をたたえた。

 川崎Fとの天皇杯準々決勝は、ユアスタのピッチサイドで観戦。「久々に、楽しいサッカーを見たね」と興奮気味に話した。「J2は守りを固めるけど、J1は攻撃的。ベガルタも、その方がやりやすいと思う」と分析。決勝進出を懸けた29日のG大阪戦へ「ディフェンス面で(川崎Fより)警戒してくる。だけど、ガンバに勝てば優勝できると思う」と期待を寄せた。

 劇的な試合を目の当たりにし岩本氏の体も、うずいた。04年に故障で名古屋を退団。06年、オークランド(ニュージーランド)に所属しクラブW杯に出場したのを最後に、現役生活から遠ざかっている。だが「いつでも復帰する気満々。燃え尽きてない。成仏していない幽霊みたいな感じ」と岩本氏。復帰場所についてメキシコ1部リーグを挙げ「年齢的に挑戦するなら来年。『復帰に意欲』って書いておいて」と、復帰の可能性をほのめかした。【三須一紀】