勝者なき結末。ウルグアイが今大会初白星を手にしたことを告げるホイッスルは、その4大会連続決勝トーナメント進出がついえたことを意味する音となった。

前半にMFデアラスカーエタが2得点を挙げて優位に進めた。このまま終われば1次リーグ突破と思われた試合終盤に、別会場で韓国が勝ち越し。ウルグアイの16強入りは難しい状況へと一変した。

すでにベンチに下がっていたエースのスアレスは、試合中にもかかわらず絶望の涙。チームはアディショナルタイムに何度も相手ゴールに迫ったものの、“逆転”の追加点とはならなかった。

最終盤には、カバニがペナルティーエリア内で倒されながらPKをもらえなかった場面もあった。スアレスは「信じられない。FIFA(国際サッカー連盟)はいつもウルグアイと敵対する」と恨み節。カバニは試合後、審判が映像を確認するモニターを突き飛ばすなど大荒れだった。