マインツFW武藤嘉紀(24)が値千金の決勝ゴールを奪い、チームの1部残留を確実にした。
ベンチスタートとなった武藤は後半開始からMFエツトナリと交代で出場。後半32分にFWクルキッチのセンタリングボールにきれいなヘディングシュートを決め、3-2と逆転。このゴールはブンデスリーガ1部の日本人選手通算200得点となった。さらにアディショナルタイム、武藤はペナルティーエリア内でマークに来たDFヘクターを抜きにかかって倒され、PKを獲得。このPKをMFデブラシスが決めて4-2と勝利した。
マインツは勝ち点37の13位。最終節で15位のウォルフスブルクと16位ハンブルガーSVが対戦することもあり、残留がほぼ決定。殊勲の決勝ゴールを決めた武藤は何度もうれしそうに笑いながら、ミックスゾーンで報道陣の質問に答えた。一問一答は次の通り。(中野吉之伴通信員)
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-この前試合後に「何が何でも勝たないと」と言っていましたがそれを自分でやった感じですか?
「いやもう、今日途中から入って絶対自分で決めてやろうと思ってましたし、本当何て言うのかな、今シーズンドイツ来てからやっぱりケガもあってつらい時期もありましたけど。前を向いてひたむきに頑張った結果が最後の最後に実ったのかなと思います」
-ゴールシーンを振り返ってみて自分から見てどういう感じだったのか?
「いやもう、正直あそこから決めるの難しいと思いましたけど、とにかくしっかり当てて、ヘディングで当てるってことを意識して。あれもかなり練習してきましたし。練習通りいいゴールになりました」
-キーパーの位置は見えていた?
「いや、本当にボールも早かったですし。とにかく強いボールで、あそこから距離もあったので上を狙おうと」
-決めた後はもうユニホームを脱いで走りだしていました。
「いやもう、うれしくて、うれしくて(笑)」