【モンテレイ(メキシコ)20日(日本時間21日)】日本のイナズマが、チュニジア守備陣を切り裂いた。後半24分、MF伊東純也(33=ゲンク)が念願のW杯初ゴール。FW上田からのワンタッチパスで裏へ抜け出すと、GKの位置を見極めて沈めた。2-0の膠着(こうちゃく)状態を破る一撃は日本人最年長得点。18年ロシア大会でMF本田圭佑がマークした32歳を更新し、勝利を決定づけた。
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「イナズマ純也」を神奈川大時代に指導した元監督の木村哲昌さん(54=J3相模原所属)は「あの3点目が大きかった」と目を細めた。「2-0」は難しいスコアとされる。18年ロシア大会でもベルギーに2-0から3点を奪われ、逆転負けしたのは記憶に新しい。「チュニジアが後半は攻めてきたし、1点でも入れられたらゲームプランが変わっていた。彼らしい背後を突くプレーは素晴らしかった」。勝利を確実なものとしたゴールをたたえた。
神奈川・逗葉高(現逗子葉山高)から公募制推薦の受験でセレクションに参加。目を見張ったのはスプリント力でなく「ボールを持って抜けるスピード」だった。入学してきた1年生を途中出場ながら積極的に起用。「1対1なら勝負しろと言い続けた。チュニジア戦の前半にもドリブルで3人くらい抜いて最後の切り返しで失敗したシーンがありましたけど、昔を思い出しました」と懐かしんだ。
大学サッカーは人間形成にも力を入れる。どんなに上手でも、ピッチ外での雑務や地域活動とさまざまな「ハードワーク」が求められた。「コツコツとやらないと試合にも出られない。そういうライフスキルがしっかりできたことも今につながっている」。懸命に走りチームのために戦う。大学サッカー経由で世界へ飛躍するのは、日本独特の文化だ。指導者たちにとって伊東の活躍はわがことのように誇らしい。【佐藤隆志】


