[ 2014年2月19日22時14分 ]エキシビションに向け練習を開始し、笑顔を見せる羽生結弦(共同)

 フィギュアスケートで日本男子初の金メダルに輝いた19歳の羽生結弦(ANA)が19日、エキシビション(22日=日本時間23日未明)に向けて5日ぶりに練習を再開した。

 疲れがたまっていたため、日本チームが拠点を置くアルメニアでの調整を取りやめてソチで休養。金メダルの演技以来となる“初滑り”で3回転ジャンプやスピンの感触を確かめ「体調は良くなった。大丈夫」と笑顔を見せた。

 メダリストらが出演するエキシビションでは、ロシアの作曲家チャイコフスキーの「白鳥の湖」で滑る演目を披露するという。東日本大震災で自らも被災した後、リンクに初めて立った時に滑った思い出の曲だ。苦難を乗り越え、初代表ながら3位と活躍した2012年世界選手権でも「乗り越えられたことを伝えたい」と話して熱演した。

 初出場の五輪で快挙を達成して以降は記者会見やメダル授与式に出席し、テレビ各局の取材にも追われた。練習中は「体が動かない」と苦笑いしたが、再び氷上を舞う楽しさも味わっている様子だった。