ジャカルタ・アジア大会の男子バスケットボール代表4選手が20日、現地での買春行為で日本選手団から事実上追放された。永吉佑也(27=京都)、橋本拓哉(23=大阪)、佐藤卓磨(23=滋賀)、今村佳太(22=新潟)が同日帰国し、都内で会見。4人は「JAPAN」のロゴが入ったシャツを着て歓楽街で買春したことを認め、謝罪した。日本バスケットボール協会は裁定委員会を設置し、同委員会からの答申を待って処分を下す。
-なぜ日本代表のジャージーを着用して外出したのか
永吉 ごはんに行くだけだったという認識だった。
-食事からホテルに行くまでの流れは
永吉 食事後、2軒目を探し歩いていたら現地の女性に声をかけられた。現地のあいさつを私は覚えたのでコミュニケーションしたが、80%くらい何を話しているか理解できなかった。そこで現地の言葉が分かる日本人の方が現れた。聞いてもらったところ、お金の話をしていると。「あっ、そういうことか」と認識し、交渉があったと思う。その後、ホテルに行ったという流れ。
-ホテルに向かう前に思いとどまらなかったのか
永吉 全くなかったわけではなく、良くないことをしているんじゃないかという認識はあった。
佐藤 自分も同じで良くないことをしていると思った。向かう途中も浮かれた気持ちがあった。
今村 自分も良くないことをしている気持ちがあった。日の丸を背負って立つ選手として私生活も模範になるようなことをしなければいけなかったのが、出来なかったのが僕たちの甘さ。
-行く前に、食事する場所が歓楽街という認識はあったか
永吉 認識はなかった。スマートフォンで店を探し、フィーリングで「ここがいいね」と決まりました。現地に着いたら、きれいにされている女性の方が多くいて、そういう街なんだなと認識することができた。
-今までもこういう行為はあったのか。また、別の代表選手で同様の行為を見聞きしたことはあるか
永吉 これが初めて。(見聞きは)全くございません。
-バスケット選手として今後どうしていくか
永吉 今も少しパニックで頭の整理がついていない。今後バスケットをやるか想像もつかない状況。
橋本 今後のことは思いつかない。
佐藤 これからのことは今の時点で考えられない。(三屋会長に)再生してほしいと言っていただいたが、それに値する人間なのか。申し訳ないとしか言えず、申し訳ない(涙ぐむ)。
今村 やった行動に対し、謝罪し続けること。これからのキャリアについては考えられない。
-日本協会では規律を守る選手を育てると話していた
東野技術委員長 規律は大事だとずっと選手に伝えてきた。監督不行き届き、それに尽きる。
-倫理規定をどう指導してきたか
三屋会長 日本代表選手にこれまで倫理研修をやってこなかったことが先ほど発覚した。代表にはそれ相応の選手を集めていたつもり。そこまでやらないといけないかと思うが、今後はやっていく。