男子100メートル決勝が行われ、高瀬慧(26=富士通)が10秒28で初優勝を飾った。スタートで深く地面を蹴りこんで加速すると、終盤では2位以下を引き離し、「200ですごく悔しい思いをしたので、どこまで自分ができるかだった。優勝はすごくうれしい」とさわやかに笑った。

 前日の200メートル。日本歴代2位の記録を持つ本職で2位に敗れた。「苦い思いをどう吹っ切るかだった」という。気持ちの切り替えが課題で、見事に克服しての勝利。「足の不安もあったけど、吹っ切れた。100でどれだけできるかが今後の自分の成長につながると思っていた。それができた」と胸を張った。