「最強の市民ランナー」川内優輝(29=埼玉県庁)が2時間11分53秒の7位に沈み、リオデジャネイロ五輪出場の道が断たれた。

 18キロ付近で日本人トップを争う集団から離され、苦しいレース展開となった。ゴール後は両脇を抱えられ、スポーツドリンク1・5リットルの約3分の2を一気飲み。すがすがしい表情で「ふがいないタイムですし、全然(選考に)かすってもないですから」と振り返った。

 昨年12月の福岡国際では左ふくらはぎのしびれが影響し、2時間12分48秒の8位に沈んだ。今回は「自分のために、自分の走りをしたいと思って、2週間前からYahoo! ニュースや、2ちゃんねるも見ずにやってきた」とレースに集中。すでに目標は来年の世界選手権(ロンドン)に切り替えており「福岡に比べたら、まだ良かった。弱いなら強くならないと」と出直しを誓った。