本職は200メートルの飯塚翔太(25=ミズノ)が100メートルで日本歴代7位となる10秒08をマークした。追い風1・7メートルの1本目で自己記録を4年ぶりに0秒12更新する10秒10を出すと、同1・9メートルの2本目では10秒0台に到達した。6月の日本選手権では200メートルに専念するため、100メートルでの世界選手権(8月、ロンドン)代表入りは難しいが、練習として出場したレースで驚きのタイムを残した。男子100メートルの世界選手権内定条件は以下の通り。

 (1)派遣設定記録S(9秒89)を突破

 (2)参加標準記録(10秒12)を突破し、日本選手権優勝

 (3)派遣設定記録A(9秒98)を突破し、日本選手権3位以内の最上位

 (4)参加標準記録を突破し、日本選手権で3位以内の選手、参加標準記録を突破し日本選手権以外の選考レースで日本人1位かつ日本選手権にも出場した選手、派遣設定記録Aを突破し、日本選手権8位以内の選手、強化委員会の推薦があった選手から選考。

 1種目最大3人。飯塚は将来的な100メートル挑戦に興味を示すが、日本選手権では唯一エントリーしている200メートルで参加標準記録突破に専念する。