女子100メートルで7年間日本一の座を守ってきた福島千里(28)は市川に0秒06差の2位。「(負けは)久しぶりなので何て言っていいか分からない。悔しくないと言えばうそになる。ただ受け入れられないわけではない」と気持ちを落ち着けた。

 思うような走りができない今季を象徴するようなレースで、後半にかわされた。

 世界選手権の参加標準記録(11秒26)にも遠く及ばないが、日本記録保持者は「今までの自分と比べたりするのは嫌だし、まだまだだけど(自分)らしさは出せた」と努めて前向きに語った。