女子は清田真央が2時間30分36秒で16位、安藤友香(ともに23=スズキ浜松AC)は17位、重友梨佐(29=天満屋)は27位。男女とも日本勢が入賞を逃すのは95年イエーテボリ大会以来22年ぶりとなった。

 大きな目から涙がこぼれた。清田は「すごく悔しい。35キロから(先頭が)動くと分かっていたけれど、そこについていけなかった自分が悔しい。日本代表に選んでもらったのに、結果を残せなくて、皆さんに申し訳ない」。16位に終わった日本人トップは泣いた。

 24キロ過ぎに約30メートルの遅れを挽回して、先頭集団についた。しかし35キロ過ぎでケニア、エチオピア勢のペースアップについていけず、脱落した。「粘れば勝機があると思ったけど、私の力不足です」。前半の細かな揺さぶりに対応しているうちに、体力を削られた。

 これで日本女子は、95年イエーテボリ大会以来22年ぶりに入賞を逃した。初出場の安藤は17位、12年ロンドン五輪79位だった重友も27位。10大会連続でつないできた伝統が途切れた。「男子よりメダルの可能性がある」といわれた女子マラソンが曲がり角を迎えた。

 安藤のコメント「20キロを過ぎてからついていけなくて自分に負けている自分に悔しい。世界との壁をすごく感じた。ここまで来るまでに(ケガなど)いろいろあったんですけれど、自分に厳しくやってこないといけない。練習面の弱さが出てしまうことを克服していかないと」。

 重友のコメント「あれから5年。ここに来ることに意味があった。スタートに立って、走れたことは良かった。日本代表として結果を出せなかったことは情けない」。