北海道マラソンは明日27日号砲に号砲が鳴る。女子の優勝候補・前田穂南(21=天満屋)は26日、札幌市内で最終調整した。

 「故障もなく継続して練習を積めた。自信を持って、練習の成果を発揮できたら」と意気込んだ。同レースは、東京五輪の代表男女各2人を決めるグランドチャンピオンシップ(GC)の出場権が懸かるシリーズ初戦。日本人6位以内だと2時間30分0秒以内、優勝すれば2時間32分0秒以内でGC出場資格を得る。東京五輪を見据える若手注目株は「早く資格を取って、海外レースの経験を積みたい」と力を込めた。

 武冨豊監督(63)も「力が付いてきているのを感じる。暑い中でも走れるタイプ。2時間30分以内では走れる」と成長に目を細める。7月の米国合宿では世界選手権(ロンドン)代表だった重友梨佐(29=天満屋)と互角の走りを見せたという。多くの五輪や世界選手権のランナーを多く輩出する指揮官も「予定以上のタイムで走っていた。状態はいい」と好調ぶりを強調していた。