陸上の世界選手権(ロンドン)の男子100メートル代表・多田修平(21=関学大)が日本学生対校の開幕を翌日に控えた7日、会場の福井県営陸上競技場で最終調整した。

 雨のため室内練習場で約1時間、軽めの練習。桐生祥秀(21=東洋大)との対決に注目が集まる。多田は「タイムより勝負にこだわって、レースをしたい。9秒台は意識せず、自然と出るのが理想。自分の走りを貫きたい。桐生選手に勝って、優勝したい」と力を込めた。前回大会は3位。決勝は10秒30で、2連覇を果たした桐生に0秒22差をつけられた。この1年で急成長し、今大会のポスターのセンターを飾る大学3年生は、その差を埋めて成長を結果で証明する。

 勝負のカギにはスタートを挙げる。世界選手権の男子100メートルでは「緊張もあった」と号砲への反応は、予選が0秒175、準決勝が0秒161と遅れた。今大会では0秒11台前半~0秒12での目標に掲げ「緊張せず、リラックスして臨むことが重要」と語った。