正月の風物詩、東京箱根間往復大学駅伝(2、3日)を、日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトリーダーで横浜DeNAランニングクラブ総監督の瀬古利彦氏(61)が徹底解説。選手、監督、解説者として知り尽くした全10区間のポイントを深掘り。

<箱根3区解説>

 テレビだと選手の正面に富士山、左側には相模湾が広がって絶景のように見える。でも、選手はそんなもの見てませんよ。確かに富士山は目に入るかもしれないけれど気にする余裕はないし、防砂林で海など見えない。まあ、走っていても同じ景色が続いて変わりばえしない。逆に目標物がないから、意外と走りにくい。意外とつまらないコースだからこそ、堅実な走力が求められるけど。