ハーフマラソン日本記録保持者の設楽悠太(26=ホンダ)が2時間6分11秒の日本新記録を樹立した。東京五輪の代表選考会グランドチャンピオンシップ(GC、19年秋以降)出場権を得て、日本実業団陸上連合から日本記録更新のボーナス1億円も贈られる。

 東京マラソンは、都市型市民マラソンとして07年に創設。昨年、25キロ過ぎから高低差が少なく、潮風の影響も軽減されるコースに変更。日本記録や世界記録が出れば、大会価値や注目度が高まるため「記録を狙える高速コース」を目指している。賞金総額は男女各2025万円で、優勝は1100万円。設楽悠は2位の賞金400万円と日本記録ボーナス500万円を得られる。世界記録なら3000万円が贈られる。

 ◆報奨金1億円 15年3月、日本実業団陸上連合はマラソンで日本新記録を樹立した選手に1億円を支給することを決めた。指導者、チームに5000万円のボーナスも支給。実業団選手に限らず、新記録を出した全選手が対象。破格の金額を設定することで、記録的に停滞した状況から抜け出し20年東京五輪での活躍につなげる狙い。