昨年9月に日本人初の100メートル9秒台を出した陸上男子の桐生祥秀(22)が2日、都内で行われた日本生命の所属開始セレモニーに出席した。

 東洋大を卒業し、4月から同社の看板を背負う。桐生は「身が引き締まる。不安よりも先に可能性を楽しんで記録を出そうと頑張りたい」と話した。名刺を模したパネルを受け取った。社員ではないが、陸上教室などを実施し、同社のPR活動に貢献する。「子どもたちにたくさん笑顔になってもらえるようにしたい」と語った。

 ユニホームは赤となる。この日、披露されたものは、セレモニー用だが、今季初戦となる5月3日の静岡国際では正式な試合用が完成する予定。桐生は「大学の紺色のイメージが付いていると思う。赤のユニホームが桐生と覚えてもらいたい」と話した。デザインについて、提供するアシックス社には「被らないようにしてください」とリクエストしているという。9秒台の次は、世界での活躍を次なるステージとして見据えている。新たな環境で心機一転、さらなる飛躍を遂げる。