陸上男子100メートルの日本記録9秒98を持つ桐生祥秀(22=日本生命)が15日、羽田空港着の航空機でスペイン合宿から帰国した。

 今月下旬の日本選手権(山口)に100だけでなく、200メートルに出る意向を示した。「勝負する。2種目いける選手になりたい」と話した。もし専門外の200メートルでもジャカルタ・アジア大会(8月)の代表に選ばれたら「いきます」と意欲的だった。 スペイン合宿では中盤から後半の加速、スタートなどを重点的に意識。「充実した練習ができた」と温暖な地でコンディションを整えてきた。昼食を取らず、スターバックスだけにする日もあるなど、体重も約2キロ減となる70キロと絞ったという。

 日本選手権まで約1週間。「いい感じいけている。トップスピードを上げられたら、タイムを上がる」と表情は明るい。昨年は個人で世界選手権代表を逃し、涙した。今年は笑顔で終わる日本選手権とする。