全日本実業団対抗女子駅伝予選会(福岡県)で、倒れて走れなくなり、四つんばいになってたすきを渡した岩谷産業の2区・飯田怜(19)が骨折していた右すねの手術を受けることが24日、分かった。このアクシデントを「美談」とする風潮について、同チームの広瀬永和監督(53)は「これは美談ではない」と指摘した。

主催の日本実業団連合は、11月25日の本大会までに改善策を提示する方針だ。友永義治専務理事はこの日「審判は目の前に選手がいるので(ストップを)ちゅうちょした」と認めた上で「より迅速に物事を伝える態勢を構築したい。クイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝)までにやっていく」と対応する考え。広瀬監督が申し出た棄権が審判員の判断によって1度“差し戻された”ことについても「それも含めて検討すべきと思います」とした。