陸上男子短距離のサニブラウン・ハキーム(19=米フロリダ大)が、来年5月の世界リレー大会(日産スタジアム)で400メートルリレーの日本代表として初レースに臨む可能性があることが3日、分かった。

日本陸連の麻場一徳強化委員長が「ベストメンバーでいきます。サニブラウン選手は戦力です」と代表招集のオファーを出す考えを示した。

同大会は2年に1度のリレーの祭典で過去ジャマイカのボルト、米国のガトリンらが参戦してきた。日本開催の4回大会は東京五輪を1年2カ月後に控える。海外勢にとっても最高の予行演習となり、本気モードで来日する可能性が高い。

しかも同大会8位以内で世界選手権ドーハ大会出場、ドーハで8位以内なら東京五輪の出場権を得る。サニブラウンは15、17年世界選手権出場も疲労やけがもあり、リレーは出ていない。麻場委員長はレース日程やけがの回復など「よく話し合って、どういう状況が見極めたい」と最大限の配慮した上で「来年のどこかで(リレーを)組みたい」とした。

◆サニブラウン・ハキーム 1999年(平11)3月6日、福岡県生まれ。ガーナ人の父と日本人の母を持ち、小3で競技を始める。17年日本選手権で100メートル、200メートルの2冠。15、17年世界選手権に出場、17年は200メートルで決勝に進出して7位。自己記録は100メートルが10秒05、200メートルは20秒32。188センチ、78キロ