20年東京オリンピック(五輪)の代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)」(19年9月)の出場権が懸かる、さいたま国際マラソン(9日)の有力選手会見が7日、同市内のホテルで行われた。

17年世界選手権代表の清田真央(25=スズキ浜松AC)は「東京五輪は最大の目標。まずMGCを獲得することが条件。そこを目標にしっかり挑戦していきたい」と抱負を語った。今年3月の名古屋ウィメンズは2時間28分58秒の9位、同8月の北海道は2時間45分28秒の10位。過去2戦は不発だったが、秋はスピード持久力に重点を置き「練習もいい内容。今はすごく楽しみ」と笑顔。手応えのある様子だった。

自己記録は2時間23分47秒。復活への思いは強い。「常にどのレースでも上位にいること、強い選手だなと思ってもらえることが自分のモチベーション。世界陸上の経験を生かすために走るレースは上位にいて、強いなと思ってもらえる選手でないとダメかなと思う」。同レースでは日本人3位以内の2時間29分00秒以内、同6位以内の2時間28分00秒以内でMGCの権利を獲得する。来年1月の大阪国際、同3月の名古屋ウィメンズでなく、アップダウンが多いコースで記録が出にくいとされる今大会を選んだのは、MGCへの準備期間を多くとるため。「やってきたことを出せば大丈夫だと思って挑戦していきます」と力を込めた。

16年リオ五輪代表の伊藤舞(34=大塚製薬)は右後脛骨(けいこつ)筋腱(けん)断裂のため欠場となった。