汗と涙にぬれたたすきを運んでいく。新春の大舞台に監督も選手も、それぞれの思いを胸に挑む。連載「箱根半端ないって」の第3回は取材の中で生まれた名言、珍言、深イイ話を紹介します。深い言葉から、クスッと笑えるものまで。どうぞ、年明けまで、じっくりかみしめて下さい。【箱根駅伝取材班】

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「もう1人の監督のような気持ちでやっていました。どの大学よりも頭を使った自信があります」日体大・林田元輝=4年 ※前監督が9月にパワハラで解任。学生で練習内容を考え、主将としてチームを束ねた。 

「スポーツ推薦以外の選手も『走りたい』との思いで、練習にどんどん取り組んでいました。速い選手や先輩に、その日その日の練習から食らいついて、とにかく箱根に出たい気持ちでいっぱいでした」中大・中山顕 ※指定校推薦で入学し、当初は「準部員」扱いも、日々の努力でエース格へと成長。

「理髪店で『サンドウィッチマンの伊達さんの髪形にしてほしい』と言いました。箱根までにまた切ります。金髪にはしません。退部になっちゃうので」東海大・館沢亨次 ※ジャカルタ・アジア大会1500メートル代表の意外な一面。

「報道の仕事に就きたいと思っていましたが、自分が直接、何かしなくても支えられる仕事もいいなと。マネジャー経験で視野が広がりました」早大・伊沢優人 ※18年1月に選手からマネジャー転向も1人練習を続け、7月に選手復帰。貴重な経験を持つ人材。多くの企業が欲しいはず。

「ひと回り強くなった自信がある。小野田さんとの差を縮める。今年は人間になって優勝したい…。人間なら勝てないか。人間じゃなくなるくらいで」東洋大・今西駿介=3年 ※前回6区で青学大・小野田に首位を譲り、レース後に発した「人間じゃねえ」が話題に。

「恋すると調子が上がるんです。本当です。(好きな子へ)箱根で存在感を見せたい。恋愛もレースと一緒。負けられない理由があるんです。駆け引きも大事ですよね」順大・橋本龍一 ※おおっ!! モチベーションの上げ方はそれぞれ。