2日と3日に日本テレビ系で放送された「箱根駅伝」(2日午前7時50分~午後2時5分、3日午前7時50分~午後2時18分)の関東地区の視聴率が、平均で歴代最高の31・4%を記録したことが4日、発表された。

2日の往路は30・7%(昨年29・4%)、3日の復路は32・1%(昨年29・75)で、それぞれ歴代1位。

往路の瞬間最高視聴率は午前9時3分の37・5%で、トップ集団が1区から2区への鶴見中継所でタスキをつなぐ場面。

復路の瞬間最高視聴率は午後1時29分の37・7%で、最終10区で2位の青学大がゴールする場面だった。

今年の箱根駅伝は、総合5連覇と大学駅伝3冠を目指す青学大に注目が集まった。

2日放送の往路で、注目の青学大は、当日エントリーで3区(21・4キロ)に起用された森田歩希が1時間1分26秒の区間新記録をマーク。7人抜きで首位に浮上したが、続く4区(20・9キロ)で岩見秀哉が区間15位と失速した。トップの東洋大に3分30秒の大差をつけられ3位に後退すると、山上りの5区(20・8キロ)で竹石尚人が6位と、さらに順位を落とした。

往路を制したのは東洋大だった。4区相沢亮の区間新記録でトップに立ち、5区もトップを死守。5時間26分31秒の新記録で2年連続の往路優勝を果たした。

3日放送の往路は、東洋大が2位東海大に1分14秒の差をつけてスタート。山下りの6区(20・8キロ)で東海大中島怜利が区間2位の走りで、東洋大との差を1分8秒に縮めた。7区(21・3キロ)の阪口竜平も区間2位で続き東洋大に4秒差まで迫り、8区(21・4キロ)の小松陽平にたすきを渡した。

小松は15キロ手前でスパート。1時間3分50秒で走破し、22年ぶりの区間新記録で首位に浮上した。51秒のリードを築いて9区(23・1キロ)の湊谷春紀主将にたすきをリレー。

湊谷はトップを快走し、独走態勢を築いた。結果、2位東洋大に3分35秒の差をつけ、最終10区(23・0キロ)のアンカー郡司陽大(3年)に託した。郡司は最後まで崩れず、東海大が10時間52分9秒の大会新記録で、悲願となる初の総合優勝を果たした。

総合5連覇、大学駅伝3冠を狙った青学大は、10時間55分50秒で、総合2位まで順位を回復し、意地を見せた。