静岡マラソンの大学生男子の部は、上武大の橋立旋(めぐる=3年)が、2時間18分29秒の自己ベストで優勝した。スタートから10キロ地点まで川内優輝ら招待選手に食らいついたが、その後は淡々とペースを維持。総合男子でも3位の好成績を残し、「ビックリしています。気持ちよく走りきることができました」と声を弾ませた。

フルマラソンは今回が2度目の出場。初挑戦となった昨年2月の延岡西日本マラソンでは、終盤に失速したという。「前回は給水や栄養補給がうまくできなかった。今日は小まめに補給することを心掛けました」。反省を生かしたレースで、自己ベストを3分41秒更新。海沿いの景色も満喫し、「静岡らしさも感じることができました」と納得のレースだった。

自身2度目となる先月の箱根駅伝では、山登りの5区を任された。だが、区間19位と不本意な結果に終わり、同大も総合順位で最下位だった。「箱根は悔しさしか残らなかったです」。4月からは最上級生。チームを引っ張る立場となる橋立は「もっとスピードを強化して、リベンジしたいです」と、決意を新たにした。【神谷亮磨】

◇総合女子はロシェル・マリー・ロジャーズ(31=オーストラリア)が、2時間34分45秒で制した。21キロ地点で首位に立ち、その後は独走。2位に10分近い差を付けてゴールした。「完璧なレース。平らなコースで走りやすかった」と振り返った。3年前に東京マラソンへ出場した際、静岡マラソンの存在を知ったという。「いつか参加してみたかった。静岡の人たちは陽気で親切。いい思い出になった」と笑顔で話した。