大学駅伝のシーズン開幕を告げる14日の出雲全日本大学選抜駅伝(午後1時5分号砲、6区間45・1キロ)の監督会見が13日、島根・出雲市内で行われた。連覇を狙う青学大の原晋監督(52)は恒例の作戦名を「出て来い駅伝男大作戦」と掲げた。

1区湯原(2年)2区岸本(1年)6区中村(4年)の3人が3大駅伝デビューのフレッシュな布陣。主将の鈴木は「貧血気味」で補欠に回った。今年から地球社会共生学部の教授となっただけに「おちゃらけたことも言えない」と苦笑いした上で「昨今、マイナス金利をしているので、ブレーキをしないよう貯金をしたい。彼らが駅伝男になるのか、あるいはマイナス金利政策になるのか」と教授らしく? 作戦名の意図を説明した。また会見では「出場し始めた頃は11番、10番。逆戻りをしないように」と抱負は控えめだった。

ただ、他大学の指揮官もそろう会見は駆け引きの場でもある。それが終われば、小声で「優勝するよ」とにやり。そのポイントは「2区が終わるまでに1位と15秒差以内」。2区岸本は絶好調で「展開を見極められる」と賢い走りができるという。本命不在の大混戦のレース。だからこそ、勝ち方を熟知する青学が強さを発揮する。【上田悠太】