男子110メートル障害日本記録保持者の高山峻野(25=ゼンリン)が1・1メートルの向かい風を受けながら、13秒54の大会新記録を出し、優勝した。

「この条件の中で、このタイムは思った以上。決勝で1本まとめられたのでよかった」と振り返った。今までシーズン初戦で13秒台を出したことはなかったという。13秒25の日本記録を持つ実力者には謙虚すぎる設定にも聞こえるが、目標は14秒00を上回ることだった。「1つの目標をクリアできて、うれしい」と喜んだ。

今大会は100メートルと2種目にエントリーし、3日間で6本走った。この男子110メートル障害決勝が最後で、体は重かったという。「2種目に出たらダメ。体力的に厳しい」と苦笑いだった。次戦は8月23日のセイコーゴールデングランプリ(国立競技場)に出場予定。高山らしく「後ろの方をちょこちょこ走りたいです」と腰が低かった。

2位は13秒61の石川周平(富士通)、3位は13秒80の泉谷駿介(順大)だった。