セイコーゴールデングランプリ陸上2020東京(23日、新国立競技場)に出場した浜松湖東・島田開伸(3年)が、未来へ決意を新たにした。コロナ禍で大会中止が相次いだ高校生のために設けられた「ドリームレーン」に選出され、男子200メートルで21秒42のタイムで6位に入った。レースは御前崎市出身の飯塚翔太(29=ミズノ)と初対戦し「飯塚さんのパワーに圧倒された」と振り返る。

県内の高校生では、新国立競技場で競技に臨む初の選手となった島田は「代表として、しっかり走ろうと思った」と気を引き締めて臨んだ。トラックから見た光景に「観客席は傾斜が大きく圧迫感があったので、緊張感が上がった」と振り返る。レース当日の午前に浜松市から会場入りし、レース後すぐに帰静だったので「もう少し、いろいろ見たかった」と名残を惜しむ。東京五輪の会場でトップ選手と対戦し「自分もいつか日の丸を背負いたいと思った」と目標は定まった。同高陸上部・高橋和裕監督(44)は「この経験は確実に次へつながるステップになった」と太鼓判を押す。

次の大舞台、全国高校陸上(10月23日開幕、広島市)へ「注目されると思うが重圧を集中力に変えて頑張りたい」と力を込めた。

【河合萌彦】

◆島田開伸(しまだ・かいしん)2002年(平14)11月25日、浜松市生まれ。小4から浜北ACで陸上を始め、麁玉(あらたま)中3年夏に全中の100、200メートルに出場。同年のジュニア五輪で100メートル5位入賞。浜松湖東高では、昨秋のU18日本選手権100メートルで5位、200メートルで4位入賞を果たした。自己ベストは100メートルが10秒54、200メートルが21秒01。165センチ、60キロ。血液型B。家族は母と叔母、兄。