駒大の6区花崎悠紀(3年)が4年生以外で初となる山下り最年少の57分台を記録した。復路スタートで首位創価大と2分21秒あった差を1分8秒まで詰めて、7区花尾恭輔(1年)へタスキリレー。57分36秒という歴代3位のタイムをたたき出し、区間賞をもぎとった。

過去6回の総合優勝で4回が復路逆転という駒大が逆転ののろしを上げた。花崎は高校時代、競歩で総体に出場した経歴を持ち、初の箱根路で立派な役割を果たした。

最終盤、大八木弘明監督が乗った監督車が合流すると「今、区間賞と1、2秒の差だ! 順大と争っている。良い感じで走ってきたぞ!」とゲキを受けた。その声を聞いた花崎は鬼の形相で必死に前を追い、初の山下りで57分台を記録。13年ぶりの総合優勝へ、最高の復路スタートを切った。

花崎はレース後、最年少記録について「そういうことは考えてなくて素直にうれしい。びっくりしている」と笑顔で語った。逆転優勝へは「4年生がエントリーから外れて下級生中心だが、総力的に4年生と変わらないので、総合優勝してくれると思う」と後続区間へ期待した。

感染症対策からゴール地点での胴上げが禁止されている今大会だが、監督車から「男だろ!」とゲキを飛ばすことで有名な大八木弘明監督を男にしたいかと問われると「優勝したら寮で胴上げしたい」と語った。

「逆転の駒大」と呼ばれるが、その全てが往路2位から。今回は同3位から逆転優勝を狙う。