創価大の9区石津佳晃(4年=浜松日体高出)が、快走で自身最後の箱根を締めくくった。序盤からハイペースで飛ばし、同区間歴代4位となる1時間8分14秒で、陸上人生初の区間賞を獲得した。中継したテレビ局のインタビューに「区間記録更新ができなくて悔しいが、69分切りを目標にしていたので満足です」と笑顔で答えた。

前回も9区で出場し、区間6位の経験があった。それに加え、前日2日の往路を制し、初の総合優勝に向けて突き進むチームの勢いにも乗った。2位に1分29秒差の首位で走りだすと、終始ペースを落とさず、その差を3分19秒にまで広げた。チームは最終10区で逆転され、総合2位だったが、石津は「ラストランにふさわしいレースになった」と充実感を漂わせた。大学卒業後は競技を引退し、一般企業に就職する。

石津と同じ9区を走った東洋大の小田太賀(4年=浜松商高出)は、初の箱根路で区間7位の力走。当日変更で8区に2年連続出場の順大・西沢侑真(2年=浜松日体高出)は、区間10位でチームの2年ぶりシード権獲得に貢献した。県勢はこの日も9人が出場。2日間計18人のランナーが、大舞台を駆け抜けた。