ホクレン女子陸上部の新体制発表会見が31日、札幌市内で行われた。

岩川侑樹(28)と佐々木萌那(18)が新たに加わり、選手8人体制で今季を戦う。長渡憲司監督(43)は「プリンセス駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝予選)では1ケタ順位で確実に予選を突破し、クイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝)では8位入賞に近づけるように」と目標を掲げた。

新戦力を迎え、底上げに期待だ。得意な1500メートルで日本選手権8位入賞を2度経験する岩川はTOTOから移籍。昨年は体調不良やケガが重なり、思うような結果が残せなかった。実業団は3チーム目。スピードを生かし「競技を続けられることに感謝したい。またトップ選手と戦えるようになり、チームに貢献したい」と、新天地での活躍を誓った。

青森山田からホクレン入りしたルーキー佐々木は不完全燃焼だった高校時代の雪辱を期す。2年秋に腰を痛め、3年時にアンカーを務めた全国高校駅伝では痛み止めの注射を打ちながら本調子で臨めず区間19位で18位フィニッシュ。「高校で陸上をやめようと思ったけど、悔しい思いがあった」。競技続行を決意し、北の大地へ飛び込んだ。「北海道のおいしい農産物をたくさん食べて、まずは体づくりをして、自己ベスト更新を目指して頑張りたい」と笑顔で話した。