陸上男子100メートル日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(22=タンブルウィードTC)が2日、オンラインで代表取材に応じた。

3位以内に入れば、東京オリンピック(五輪)の代表に決まる日本選手権(大阪)へ向けて「やっぱりスタートのところがいつも問題になってくるので、そこで気を抜かない。日本の選手たちもしっかり仕上げているので、スタートからしっかり出て、五輪の予行演習と思って全力でいければと思います」と抱負を述べた。

100メートルは22日の予選、準決勝を経て、23日が決勝になる。「ラウンドラウンドで修正して、決勝ではしっかりドンといければ」と語った。日本選手権では100メートルだけでなく、200メートルとの2冠を狙う。

前日1日のレースでは追い風3・6メートルの条件下で10秒25だった。19年秋の世界選手権以来、約1年7カ月ぶりの実戦は不発だったが、「プラス」と捉える。

「長い間、走っていなかったので、とても新鮮な感じでした。レースに挑むためのウオームアップやそれまでの段階をする自体も久しぶりだったので、しっかりウオームアップして気持ち良く走って、ケガがなければ今回の試合はそれでいいのかなと思っていた。レース自体はあまり良くはなかったのかなと思うけど、気持ち良く100メートルを久しぶりに走れたので自分的にはプラスかな」と振り返った。次戦は運命の日本選手権になる。

16年リオデジャネイロ五輪は最終選考会である日本選手権の前に故障し、出られなかった。「リオ五輪が5年前というのがびっくりですけどね。ついこないだのような気がするので」と笑う。

東京五輪については「自分はまだ22歳なので、東京五輪をへて、人として選手として成長できれば、一番かなと思っている。ゴールでもないですし、むしろここからが自分がどうなっていくのかなという感じですね」と話した。