男子200メートルで富士宮西の大田琉聖(2年)が21秒45で初優勝した。スタート直後は出遅れるも、コーナーを抜けると、一気に加速。「最後は意地だった」と残り20メートル付近でトップに立ち、駆け抜けた。レース直後にはスタンドに向かってガッツポーズ。25日の100メートルに続く2冠を達成し「去年の自分と比較すると、信じられない」と目を輝かせた。

昨年は新人戦前に左もも前を負傷。約3カ月間まともに走ることができなかったという。ただ、けがの功名もあった。離脱中は筋トレで上半身を強化し、軸がぶれない体幹を身につけたことで、走る姿勢が安定。一冬越えた今春には100メートルの自己ベストが0・4秒縮まった。自信をつけて臨んだ今大会も「やってきた成果が出せた」。さらなる高みを目指す成長株は「来年の全国総体で100と200の2冠を達成したい」と力を込めた。【神谷亮磨】