男子100メートル決勝で東京オリンピック(五輪)400メートルリレー補欠の柳田大輝(東洋大1年)が、10秒19(向かい風0・2メートル)で制した。

序盤から体1つ抜け出し、加速を保ってフィニッシュした。群馬・東農大二では高校歴代2位の10秒22をマーク。自己ベストを更新する形となった。

前日19日の予選ではトップの10秒29をマーク。この日の準決勝でも10秒29を記録した。

世界選手権(7月、米オレゴン州)の参加標準記録(10秒05)を目指しているだけに「決勝で(10秒)00台を出して標準を狙っていたので、物足りない部分もあるけど、レースに勝てたのは良かった」と振り返った。

6月の日本選手権では、標準記録を突破した上で3番以内に入り、代表に内定することが目標。あこがれは大学の先輩でもある桐生祥秀(日本生命)で「桐生さんに追いつけ追い越せじゃないけど、桐生さんの記録(9秒98)を早いうちに塗り替えたい。今年中にはとは言えないけど、早いうちに出したい」と意気込んだ。