全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)は今日27日、宮城を舞台に号砲が鳴る。24チームが出場し、6区間42・195キロ(松島町文化観光交流館前発、弘進ゴムアスリートパーク仙台着)で優勝を争う。26日、仙台市内で前日会見が行われ、前回大会で初優勝した積水化学のエース新谷仁美(34)、中学3年以降に出場した駅伝ですべて区間賞の日本郵政グループ・広中璃梨佳(22)ら日本を代表する5選手が出席。新谷と広中はエース区間で最長の3区(10・9キロ)で駅伝初対決を迎える。

積水化学を連覇へ導くのは新谷だ。昨年は5区(10キロ)区間2位(区間新)。20年は3区で33分20秒の区間記録を樹立した。「調子の方はいつもどおり普通です」と自然体。「チーム目標は、わざわざ言わなくても、どのチームも狙っているひとつのものを私たちも狙います」。同じ3区の広中については「単独走でも強いイメージ。どの位置で私がいるか分からないですが、本当に面白いレース展開になるのでは」と話す。

日本郵政グループは2年ぶりの優勝を目指す。個人として駅伝「無敗」を誇る広中は、24日に22歳の誕生日を迎えてからの初レース。「まずは楽しむ気持ちを持って、私自身、そしてチーム全員としてやれることはやってきたと思うので、自信を持って走り抜きたい」。新谷との直接対決に「駅伝で初めて一緒の区間ということで、自分としてもワクワク感というか、楽しんでいけたら」と意気込んだ。

実業団の駅伝クイーンをかけた1年に1度の熱戦が幕を開ける。【山田愛斗】

◆ダイハツ・松田瑞生(27、自身の走りで期待する部分は)「自分の持ち味はやっぱり負けず嫌いで、粘り強さだと思っている。1区というのは厳しいコースになっているので、しっかりきついときに粘って、最後まで戦いたい」

◆豊田自動織機・田中希実(23、3年ぶりに沿道応援が復活)「1区は松島からスタートで、すごく人が多いと思う。最初はその部分を楽しみながら、コースがどんどんきつくなると粘り強さが大事なので、粘れるように頑張りたい」

◆資生堂・五島莉乃(25、前回大会の5区で新谷を1秒上回り、区間新での区間賞)「私自身、去年の自分の走りを超えることが、チームの優勝に貢献する走りだと思うので、去年の自分を上回る走りをしたい」