昨年7月の世界選手権(米オレゴン州)代表で、3連覇を狙った黒川和樹(法大)が最下位で予選敗退となった。53秒15で終え「ダメダメですね、全然」と肩を落とした。

サングラスを着用し、りりしい表情でスタートラインに立ったが、序盤で出遅れた。中盤以降も立て直すことができなかった。

「練習はある程度積めていたと思うけど、いろいろな感情がレースを邪魔した」。優勝候補筆頭と目されており「3連覇のプレッシャーも、(8月の世界選手権の)参加標準記録を切れていないプレッシャーもあった」と打ち明けた。

来夏のパリオリンピック(五輪)までは1年2カ月を切っている。「そこへ向けて作り直して、来年の日本選手権では標準記録を切って、パリ五輪に出れるようにしたい」と声を振り絞った。