来年1月の第100回箱根駅伝で連合チームが編成されないことが5日、正式決定した。主催の関東学生陸上競技連盟(関東学連)はこの日、臨時の代表委員総会(臨時総会)を開催。加盟校244校中192校によって多数決が行われ、非編成への賛成票が反対票を上回った。近日中に発表される。

連合チームは、1月の本大会への出場権を得られなかった大学から予選会での個人記録が優秀な選手によって編成される。03年の第79回大会から結成された。しかし、昨年6月に関東学連は第100回大会で同チームが編成されないことを発表。この発表に対し、議論が不十分であることや承認、不承認の票数が議事録に明記されていないことなどから疑問視する声が上がっていた。

この事態を受け、今年4月に東大や東工大などの8つの大学がプロジェクトチームを結成。加盟する大学や大学院に対し、議論の場を求めた署名活動を行ってきた。同6月に関東学連から再び連合チームを編成しない方針が発表されたが、引き続き活動を続け、5日に最終決定の場となる臨時総会が開催される運びとなった。

この日の臨時総会には加盟校の約5分の4にあたる校数が出席。十分に議論がなされた上での決定となった。プロジェクトチームの関係者は「関東学連さんにも真摯(しんし)に向き合っていただいた。以前の発表に比べ、民意が反映されている」と話した。なお、再来年1月の第101大会以降における連合チームの編成可否は未定となっている。【藤塚大輔】

◆関東学連の加盟校数 2023年度の加盟校数は244校。これは加盟する大学を、大学/大学院および男子/女子別に区分した数。臨時総会の開催要求には、加盟校の3分の1以上にあたる82校の賛同を得る必要がある。