福岡国際マラソン(12月1日・平和台陸上競技場発着)に出場する有力選手が29日に福岡市内で記者会見に臨んだ。

 川内優輝(埼玉県庁)が藤原新(ミキハウス)を「市民ランナーがプロランナーに勝つことには価値がある」と挑発、これに藤原が笑顔で「僕は闘志を内に秘め、(川内に)一発カウンターパンチを狙いたい」と応えるなど、ライバル2人が“火花”を散らした。

 大会は来年のアジア大会(仁川=韓国)の代表選考も兼ね、2016年リオデジャネイロ五輪への第1歩ともなる。川内は2時間7分30秒を目標に掲げ「今後も日本代表を狙うかどうか、競技人生の分岐点になる」と決意を示した。

 今年けがに悩まされた藤原は、復活を期し「練習は7割ぐらいだが、この1週間で切れも出てきた。もう1度7分台を狙いたい。まだ道筋は見えないが、リオへの長い道のりに位置付けている」と話した。