モスクワで開催された陸上の世界選手権女子マラソンで銅メダルを獲得した福士加代子(31=ワコール)が20日、出身地の青森県板柳町での報告会に出席し「毎日メダルの重みを実感して、おなかいっぱいです」と町民ら約300人を前に笑顔で語った。

 福士は「結果が出なくても、見守ってきてくれた」と故郷の温かさに感謝。「本当にけっぱった(頑張った)!」と地元の方言で喜びを表した。

 舘岡一郎町長は「4位に落ちてから、よく巻き返した」とねぎらい、町スポーツ栄誉賞を授与した。

 母校の五所川原工業高校で当時陸上部監督だった安田信昭さん(64)は「マラソンの経験をもっと積み、いずれは金メダルを」と期待していた。