<全国高校総体:柔道>◇9日◇福岡市民体育館

 1992年バルセロナ五輪柔道男子95キロ超級で銀メダルを獲得し、現在は格闘家として活躍する小川直也の息子で、100キロ超級に出場した2年生の小川雄勢(東京・修徳)は初戦の2回戦で敗退した。

 試合後はぼうぜんとした表情で「まだ力不足。組んでから技が出せなかった」とつぶやいた。それでも、188センチ、130キロの恵まれた体格で堂々とした闘いぶり。

 自身初の高校総体は団体で4強入りに貢献したが、ほろ苦さも残った。観客席で見守った直也は「甘くはないということ。来年頑張ればいい」とエールを送った。