<全国高校総体:新体操>◇4日◇佐賀県総合体育館◇男女団体

 女子団体は創部5年目で初出場した常葉学園(静岡)が14・633点で5位入賞を果たした。メンバー全員が2年生と若いチームながら、本番で高い集中力を発揮し、ノーミスの演技を披露。6位以内に与えられる全日本選手権(12月、東京)の出場権を県勢として初めて獲得した。

 演技を終えてマットから下りると、メンバーは泣いていた。常葉学園は全国総体初出場で全員が2年生。大舞台での経験が少ない選手ばかりで、本番前は不安しかなかった。それでも、力強い演技と息のあったステップで躍動し、ノーミスで終了。杉本明日香監督は「120点満点ですね」。高木優主将(2年)も「今までで一番まとまっていた。最後はすごく気持ちよかった」と声を弾ませた。

 創部5年目で手にした全国5位だ。ここまでは苦労の連続だった。学校の体育館は他の部が使用しているため、毎日市内の体育館を転々とする日々。練習場を確保できなければ、専用マットがない場所で行わなければいけない。マットがない床ではケガのリスクも高く、満足のいく練習はできなかった。

 杉本監督は「1分1秒も無駄にできない中、選手は本当に集中してやってくれた」と振り返る。全国常連校に比べれば、決して恵まれた環境ではない。この日も練習ではミスを連発していたというが、本番は高い集中力を発揮。限られた時間の中で質の高い練習を繰り返してきたことが、この日の結果につながった。高木は「練習させてもらえる場所があるだけありがたい」と感謝の言葉を口にした。

 今大会で6位以内に入り、全日本選手権の出場権も獲得した。県勢では初の快挙だ。白鳥真央(2年)は「中途半端なことはしたくない。やるなら次もノーミスで」と力を込めた。次は、日本最高峰の舞台が待っている。【神谷亮磨】