9日に開幕する柔道の「グランドスラム東京2011」(~11日=東京体育館)の記者会見が8日、東京・文京区の東京ドームホテルで行われた。

 来年のロンドン五輪代表選考にかかる重要な大会。優勝で300ポイントが加算され、世界ランク上位を狙う選手にとっては負けられない戦いとなる。当然、結果が求められるが、日本選手団の吉村和郎団長(60=全柔連強化委員長)は「私は内容を見たい。次につながる戦い方をした選手でないと、一人しか代表に選ばれないオリンピックでは戦えない。濃い内容の試合を見たい」と内容重視の見解を明かした。

 現場の意見も同様。男女の日本代表監督は「日本人同士の戦いより、対外国勢とどんな内容の試合をするか見たい」(男子の篠原監督)「外国人相手にポイントを取った後、取られた後にどんな戦い方をするのか見極めたい」(女子の園田監督)と代表選考の資料として、結果だけに左右されない姿勢を示した。