<柔道:グランドスラム東京2011>◇初日◇9日◇東京体育館◇男子60キロ級

 世界ランク2位で臨んだ男子60キロ級の平岡拓晃(26=了徳寺学園職)は、準決勝で川端龍(22=国士舘大4年)に敗れ「情けない形で負けた。どうしてあんな柔道をしてしまったのか」とうなだれた。開始14秒、電光石火の朽木倒しで今年の世界選手権銀メダリストは畳に沈んだ。「(延長も含め)8分間、やりきるつもりだった。気持ちもフワフワしていて。でも相手は(勝負を一気に)決めに来た。その違い」と集中力の欠如を指摘した。

 この階級の代表争いも、予断を許さない状況。現状では1歩リードの感もあるが「もっとスピーディーな柔道になるよう修正したい。気を引き締めケガを治し再出発したい」と、来年5月まで続く代表争いを見据えた。