<柔道:グランドスラム東京2011>◇最終日◇11日◇東京体育館◇男子100キロ超級

 男子100キロ超級の鈴木桂治(31=国士舘大教)が、痛恨の初戦敗退を喫した。2回戦で趙グハム(韓国)と対戦。両者ポイントを奪えず、3分間のGS(延長戦)へ。その残り7秒、背負い投げで有効を奪われ敗退した。

 左ひじの故障が直らず、左足首も負傷して臨んだ大会。「モチベーションはあっても体調はよくない」状態だったが「自分が積み重ねてきた柔道は、どんなケガでも勝つ柔道。痛いなりの戦い方があるし、ケガは理由にならない」と言い訳はしなかった。

 来年のロンドン五輪代表の座は「かなり遠のいたのでは」と険しい状況は認識。それでも「こんな柔道してておこがましいけど(ロンドンには)出たい。アテネで勝って(=金メダル)喜びを味わってしまっている。完治は無理だけど戦える体を作って“五輪に出るんだ”という気持ちを再確認して柔道人生をかけたい」とネバーギブアップを自分に言い聞かせた。