ボウリングが、2020年の東京五輪追加種目に落選した。全日本ボウリング協会の武部勤会長(74)は28日、都内で会見し「野球・ソフトボール、空手に次ぐ3番目だと思っていた。5競技とは思わなかったが、それでも入らなかったことは考えられない。理解も納得もいきません」と怒りをあらわにした。

 サーフィンや、スケートボードと比較しても、若者人気において劣るつもりはなかった。競技人口の割合は10~20代、30~40代、50代以上が各30%ほど。「他の競技と比べると若者の数は圧倒的に多い。シニアスポーツという誤解があるのであれば、チャレンジしている若者に失礼」と憤った。

 全国から100万523人の署名が集まるなど、国民的なスポーツだったボウリング。だからこそ、2024年の五輪での新種目入りも諦めるつもりはない。「期待に反して申し訳ない。ですが、最終8競技に選んでいただけたことで、日本全国のボウリング場が復活しつつあった。今後は大学のボウリング部なども増えてほしいし、日体大などがボウリングレーンを作ってくれればいい」と願った。今後は東京五輪組織委員会へ落選理由の説明を求め、次への検討材料としたい意向も示した。