安城学園(愛知)が試合終了間際の逆転で、シードの東京成徳大高(東京)を84-81で破り、3回戦に進んだ。

 第1Qは互角の立ち上がりながら、安城学園が18-16とリードして終えたが、第2Qに入ると、東京成徳大高がすぐに逆転した。そして、速攻から相手のミスも誘って得点を重ねた。前半は東京成徳大高が41-31で折り返し、第3Q終了時も60-51とリードを守った。

 試合が動いたのは最終第4Q。残り3分で、安城学園は須田多恵(2年)が3点シュートを決め、73-73の同点とすると、最後は混戦を制した。

 連日の3点シュートでチームに貢献した須田は、劇的勝利に涙を流した。「最初は焦っていたが、みんなに励まされてできた。絶対にこのまま勢いをつけていく」と、さらなる勝利を誓った。

 金子寛治コーチ(48)は「昨日の疲れがあったが、そんなことは言ってられなかった。よくプレスがもった。乱戦になったが、勝ちは勝ち。理屈じゃないと思う。よく頑張ってくれた」と選手たちの奮闘をたたえていた。